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僕の公務員試験全記録

以前受けた公務員試験の受験記録を掲載しています。 参考になれば幸いです。

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2-2.専門試験対策

 試験勉強は完全に専門試験対策中心で行っていた。
しかし、科目が多すぎ、ある程度の科目数を手がけると、新しくある科目ができるようになった代わりに今までやったものの知識が抜けていく、というような悩みが出てきた。復習も含めた綿密な学習計画の立案が必要だと痛感。いろいろ悩んだり、試行錯誤した結果、「法律系、経済系、行政系それぞれ毎日1科目以上は触れる」というルールを作り、それらを同時並行で進めていく計画を立てて仕組みを作り上げて取り組んだ。仕組みを作って本気でやった4月の1ヶ月で実力はかなり伸び、東京都の専門択一では40点中30点台後半が狙えるようになった。
 一方、専門の記述試験(東京都の1次試験でのみ出題)の対策は思ったようにできず、結局合計1科目10論点ほどしか用意できなかった。専門記述を乗り切れたのは完全に運であった。

○憲法
 イエロー本では×印がついていたが、憲法のインプット本としては郷原さんの『郷原豊茂の憲法 まるごと講義生中継』(TAC出版)を1月中の学習初期に通読した。たしかに600ページに迫るほど分厚い本であるが、中途半端な出来の200ページの本を嫌々読むより、読むのが面白いこの本を(もう2度と通読する時間がなかったとしても)通読しておいて良かったと思う。特に、憲法の判例は事件名がそれぞれついていて印象に残り覚えやすい。この本だけでかなりの知識を仕入れることができた。記述対策の部分は郷原さんの言うことが高度すぎてよく分からずかえって混乱するので飛ばしてどんどん読みすすんだ。
 なお、基本書は芦部本(芦部信喜『憲法』岩波書店刊)を書店でパラパラと立ち読みしたが全く意味不明。その時点での自分には意味がなさ過ぎると感じたので一切使っていない。そういう意味では「イエロー本」に出会って本当によかったと思っている(「基本書は使うな!」と書いてある)。

 郷原さんの本を読みながら、読み終わった単元を『スーパートレーニングプラス 憲法』(TAC出版)の加工を進めていった。『スートレ』を3回ぐらい繰り返してからはすぐ『スーパー過去問ゼミ2 憲法』(実務教育出版)に移り、その後はもっぱら『スー過去』を繰り返した。数的推理&判断推理も少なくとも6回ずつはしっかり繰り返したと前述したが、憲法も5回は繰り返した(アドバイスをくださった先輩曰く、「分厚い問題集を5回繰り返すのが目安」ということだったので目標にしていた)。繰り返すといっても最後まで終わったらもう1回転目…というように繰り返したのではなく、イエロー本が紹介しているように3日を1セットで復習していけば1回どおり問題集を通せばそれだけで3回転させたことになるし、その方が僕の場合はよく身についた。他の科目についても主要科目は5回以上繰り返してやったがすべてこのやり方である。
 憲法はみんな得意科目にしてくるので、問題集の収録問題も基本的には全てこなした。ただし、『スー過去』の第9章の総合問題(27と28)については、必要以上に時間を取られそうだったのと、それまでの過去問ができればいろんな問題を混ぜられてもできるだろうと考えて省いた。

○民法
 民法も郷原さんの『民法のまるごと講義生中継Ⅰ・Ⅱ』(TAC出版)を読んでから『スーパートレーニングプラス 民法』(TAC出版)の加工。民法で使った問題集は『スートレ』だけである。イエロー本の薦めた問題集をそのまま取り入れた格好ではあるが、復習の効率を考えると、『スー過去』を選ぶべきだったかとのちのち後悔した。郷原さんの実況中継本は非常に出来がよく、この本があったから民法をとりあえず勉強できたと思う。大感謝である。
 『スートレ』は、発展問題レベル2は難しく、正文に直して読み返すにしても頭の中での処理に時間がかかりすぎるので完全に省いた。加工は発展問題1まではカバーしたが、最終的には発展問題レベル1も省いて基本問題だけを繰り返した(理想は全範囲基本問題を潰し、下記の範囲だけは発展問題レベル2も潰す予定であった。しかし、最終的なチェックでは下記の範囲を基本問題だけ確認、という1段階下のレベルの対策しかとれなかった。)。『スートレ』の具体的な学習範囲は、イエロー本の「捨ててはいけない超重要ポイント」を参考に…

・民法Ⅰの1章の1、2、3、6(権利の主体、法律行為⑴法律行為と意思表示、代理、時効)
・民法Ⅰの第2章の2、3、6(占有権・用益物権、物権変動、抵当権・譲渡担保権)
・民法Ⅱの第1章の3、5、6(債権者取消権、多数当事者の債権関係、債権譲渡・債務引受)
・民法Ⅱの第2章の2、3、6(契約各論⑴売買、契約各論⑵賃貸借、不法行為)
・民法Ⅱの第3章の1、2(婚姻、親子)

以上の範囲に絞って学習した。結果的に深入りしすぎない程度に留められたのではないかと思う。本番でも一応基礎を固めておけばそれなりに応用が利いたし、基本の正文に慣れているだけで正誤の判断はできた。特に2007年の東京都の問題は簡単だったため、すぐ正誤の判定だけはでき、民法は満点を取ることができた。

○行政法
 実は法律系の中で出来るようになるまでに一番の苦労を要したのがこの行政法であった。
まず、インプット本にロクなものがなかったのが大きい。「イエロー本」でも相対的に推奨してある『行政法のまるごと講義生中継』(TAC出版)はどうにも読みづらく、しかも面白くなかった。といって闇雲に進めても全く全体像が見えてこない上に点数も当然取れない。とりあえず『スートレ』を漫然と何回か繰り返すも、ずっとうろ覚えのような状態なのであった。

 これを打破するために苦肉の策として、僕は法律系科目で唯一行政法のみ『1問1答 大卒公務員の過去問 行政法』(三修社)に取り組んだ。この問題集は文字通り1問1答ばかり載っており、しかもよく出る問題についてはバカみたいに繰り返し出てくる。そのうち、あやふやだった知識が1つ1つ、「点」のようではあるが確立されてきた。2~3回繰り返してやってみると沢山のつながっていないけれど、はっきりした「点」がたくさんできてきた。その上でもう一度『スーパートレーニングプラス 行政法』(TAC出版)や『スーパー過去問ゼミ2 行政法』(実務教育出版)に取り組んでみた。すると今度は「点」が「線」になるようにだんだんリンクし始めてくるのである。ここまでくれば後は早かった。『スー過去』のまとめのページなどをさらっと確認するだけでだんだんと体系的な知識として出来上がっていったのである。個人的な結論としては、行政法の勉強はまず1問1答のような形の問題をゴリ押しでも頭に詰め込み、問題を解けるようになることが第一だと思う。たくさん単独の問題が解けるようになれば、あとは五肢択一の問題を解くことでだんだんと完成に近づいていくものと思われる。
 なお、使用した2冊の問題集で取り組んだ具体的範囲は、『スートレ』は全単元に渡って発展問題レベル1まで。『スー過去』の方は、広い範囲の下地を作るために全テーマに渡って必修問題+無印問題+☆問題をこなした。それらに加えて、テーマ冒頭の頻出度の部分で「地方上級」に☆☆以上がついているテーマにおいては☆☆問題も潰すようにした。また、結局インプット本は使わなかった。

○刑法
 使った教材は、郷原さんの『郷原豊茂の刑法 まるごと講義生中継』(TAC出版)と『スーパー過去問ゼミ2 刑法』(実務教育出版)のみ。郷原さんの本は僕には難しすぎて消化不良を起こした。刑法について満足な対策はとれず、具体的には『スー過去』の必修問題だけ。学習範囲は、頻出度「地方上級」の欄に☆マークがついていればそこだけに絞って問題を潰しておいた。3~4回繰り返し、本番ではできるだけ5択を4択、3択、2択と正解可能性を高められるように、正誤の判定だけは何となくできるぐらいのレベルを目指した。先輩にアドバイスをいただいたように2問中1問は当てるというスタンスだった。

○労働法
 ちゃんと使った教材は『スーパー過去問ゼミ2 労働法』(実務教育出版)のみと言っていい。労働法に関しても刑法と同じように最低限の対策しかしていない。つまり、必修問題しかやっていない。しかし、何問かこの必修問題を解くことによって、めちゃめちゃ重要な判例は自ずから出てくるものなので、それらだけでも3回ぐらい繰り返しやっておくと難問でない限りは本番で手も足も出ない、ということはなかった。

 刑法も労働法も東京都が終わるまでは次の地方上級までにかなりやり込もう、特に刑法なんかは面白そうだったのでかなりやる気だったのだが、面接対策で頭がいっぱいになった結果、結局全然対策ができなかったのが残念であった。ちなみに商法は出なかったので全く触れていない。

○政治学
 使った教材としてはだいたい行政科目はほぼ共通だが、インプットとして『行政5科目 まるごとパスワード(以下『まるパス』)、インプット補助として『行政5科目 まるごとインストール(以下『インストール』)、問題集は『スー過去』、の3点である。これ以外に生講義本も買っていないし、基本書も専門記述で選択した行政学以外は買っていない。インプットは『まるパス』を通読してみたが予備知識のないままこの手の本を読むのはきつかったので通読はかなりきつかった。結局、過去問の加工作業(自己流正文直し)をすることで無理矢理に知識を蓄えていった。漫然と『まるパス』を通読するよりは効率が良かった。
 政治学で『スー過去』の問題つぶしをした範囲は、第7章を除いたテーマ1~26の☆問題まではすべて、後は頻出度の箇所で「地方上級」に☆☆マークがついているテーマは☆☆問題まで潰した。ただし、他の行政科目においてもそうだが、『スー過去』章毎の「試験別出題傾向と対策」というページをよく読み、東京都や特別区では他の地方上級と違って○○という範囲も出題されている、と書いてあればそこを潰す問題の中にいれて学習した。なお、テーマ27~30については、世界史、日本史の近現代史の学習をもって代えた。東京都の試験が終わってからは軽く何回か『スー過去』を読み直したくらいである。『インストール』は全科目の知識チェックに非常に重宝した。最終的に5回くらいは繰り返したように思う。

 行政科目というのは、楽勝科目なんて書いてあるから気を抜いてあまり本腰を入れてなかったりすると、全くもって点数が伸びないという厄介な科目であるが、逆に本腰を入れてやり始めると複数科目に渡って登場する人物などがリンクし始めて実力がついていくのだな、という印象を受けた。

○行政学
 勉強の仕方は政治学となんら変わることはなかった。使用教材もほぼ一緒。潰した『スー過去』の範囲は、全テーマ☆問題までは潰した。その他は頻出度を参考にしたが、「試験別出題傾向と対策」のところにありがたいことに「東京都」も出ていたので、「地方上級」とともに重点的に押さえて学習した。

 一方、専門記述試験対策はこの行政学しか用意できなかった。
行政学を選んだ理由は対策が立てやすかったから、に尽きる。一番大きな拠り所となったのは、LECのDVD講義で行政系の講師が「今年の都庁の行政学は、十中八九特別区の過去問から出ると思います」と断言したことだった。調べてみるとそれほど突飛な予想でもなかったのでここは素直に信じてみることにした。ちなみに、今年の時点で特別区の過去問とは…

H9…行政組織における合議制と独任制について説明せよ。
H10…オンブズマン制度について説明せよ。
H11…稟議制について説明せよ。
H12…官僚制が発達した背景と官僚組織の特徴について述べよ。
H13…インクリメンタリズムについて説明せよ。
H14…行政統制としての情報公開制度の意義について説明せよ。
H15…行政組織におけるライン組織とスタッフ組織について説明せよ。
H16…フリードリッヒとファイナーの行政責任論争について説明せよ。
H17…行政委員会と審議会について説明せよ。
H18…稟議制について説明せよ。

と、なっていて、今年は結果的にフリードリッヒとファイナーがズバリであった。
行政学は19年度から、つまり今年初めて出題されることになった科目であり、門戸を広げるために出題するのにそんな手も足も出ないような難問が出るわけはない、と予想した。ただ、こんなことを偉そうに予想したからといって、あくまでヤマを張っただけであり当日は気が気ではなかった。試験でこんなに真剣にヤマを張ったのは人生初であった。
 教材は『GUTS・21 専門記述政治学・行政学・社会学』(早稲田経営出版)を使用した。非常に評判の悪いこの予想問題集だが独学者はこの本に頼るしかなかった。一方でLECの専門記述のDVD講座を受講したのはいいものの、申し込んだ当時は漫然と「憲法とぉ、行政法とぉ…」とまるで手の回るはずもない次元で考えていたので本気で取り組もうとした時には既に手遅れ。おっ、行政系もあったのかぁ、よかった…などと思うも次の瞬間には「答案例がない」という致命的な事実に愕然。結局、このDVD教材は僕に行政学のヤマを張る手助けをしてくれただけであった(まあそれだけでもLEC様様モノなんだが)。
 ちなみに、後から東京都に照準を当てた講座があったのを知り、どれだけ後悔したかは知れない。ただ、イエロー本では『GUTS』は憲法しか使えない、みたいなことを書いてあったが、一応僕は行政学で受かっているので(採点結果は知らないが…)それほど使えなくもないのでは、と思った。

 専門記述の学習では、答案例を入手しただけで覚えた気になるのが一番怖い。
また、択一の方をいつまでたっても優先しがちで、僕が本格的に論点を覚え始めたのは本試験の1週間前であった。覚える方法といっても、ひたすら解答例を見返すくらいでなんの工夫もない。手で書き写してみるも書くのに30分はかかる上に疲れる。そう何個も書けないのである。あんまりやりすぎると腱鞘炎になりそうで元も子もない(でも友人には「書かないと覚えないよ」と言われた…)。だから、結局最終的にどうにもならなくなって用意できた論点は10コくらいだったわけで、これでもギリギリまで何とか論点を増やそうと頑張ってみた結果なのであった。前日も新幹線の中、電車の中、ホテルで、ずっと覚え続けるハメになった。正直、もっとかっこよく当日に臨みたかったがそれはなかなか難しいらしい。専門記述などは覚えるべき答案例がかなり前から出回っているのだから、1日に1論点ずつ、イエロー本の勉強法通り3日を1セットとして毎日書き写していけばちょっとは楽に当日が迎えられるのだろうか…とうらめしく思っていた。

○社会学
 社会学は東京都でしか出題されなかったので、終わった後は全く触れず。最近は難化していて「イエロー本」などでは予想問題も潰すべきなどと書いてあったが、時間がなかったのでそこまでは無理。よって、使用教材は他の行政科目と同じように『スーパー過去問ゼミ2 社会学』(実務教育出版)と『公務員試験 行政5科目まるごとインストール』(実務教育出版)くらいである。しかし、これも5回通りくらいは繰り返してやったし、TACのデータリサーチ曰く、今年の社会学は「過去問をきちんと勉強した人が大いに報われた年」だったらしく、それなりに実力を発揮することができたように思う。問題の潰し方は他科目と同じ。

○社会政策
 結局最後まで何をやっていいのか分からなかった科目。『公務員試験 行政5科目まるごとインストール』(実務教育出版)に出ていた問題を直前に何回かやった。あとは時事をしっかりやればカバーできると信じていたが効果の程はやっぱりよくわからなかった。

○国際関係
 東京都では出題なし。理論の問題がむちゃくちゃ難しかった。地方上級の本試験も難しく、あとで予備校の先生に聞いてみたが「?」であった。試験勉強ではある程度の深さが限度なのだろう。難問はできなくてもしょうがないと思う。とにかく国際関係は『20日間で学ぶ 国際関係の基礎』(実務教育出版)を3~4回繰り返してやり、あとは時事を勉強するようにしていた。

○マクロ経済学・ミクロ経済学
 この科目はかなり恐れていたし、苦労もした科目。勉強を始めた当初から常に触れるようにしていた。
『らくらくミクロ経済学入門』と『らくらくマクロ経済学入門』(ともに週刊住宅新聞社)は非常に分かりやすくちょっと問題も載っているというスグレモノではあったが、「これだけでは戦えない」と3月になって急に確信した。模試の最中にこれではマズイと思った。試験時間が早く終わったので今後の学習計画を立てていた。このとき既に4月目前になっていたわけだが、そこから『スーパー過去問ゼミ2 ミクロ経済学』『スーパー過去問ゼミ2 マクロ経済学』(ともに実務教育出版)を毎日やるようになりようやく点が伸びていった。何より今までは理論を何とか頭の中に入れようと必死だったのが、『スー過去』をやることで問題を解くための頭に作り変えることができ、この方針転換は非常に大きかったように思う。
 『スー過去』はとにかく無印問題を何回も何回も繰り返して解けるようにした。僕は昔から図などをノートにバカでかく書くのが好きで、1問につきノート1ページ丸々使って問題を解いていた。ノートを異常に消費することになったが、これはなかなかいい習慣ではあった。☆問題や☆☆問題は中には解けるようなものもあったが、ほとんどは理解することにかなりの時間がかかってしまうので効率的でないと思いやらなかった。最終的に多く繰り返した問題は6回以上繰り返した。試験前日は必修問題だけをバーっと確認していったが、『スー過去』の場合は「POINT」が非常に良くまとまっているので確認としては最適であった。

 東京都の試験では非常の基本的な問題が沢山出ていたのでほぼ満点を取ることができた。一方、難しいと評判の地方上級試験の経済は、あんまり難しいのはみんなもできないだろうし、基礎を固めるのが結局は一番だろうと考えて、東京都後に新たな対策はとらなかったが合計ではそれなりに上位で通過していた。

○財政学
 『スー過去』をやり始めたものの、なぜか財政学だけは『スーパー過去問ゼミ2 財政学』(実務教育出版)の「POINT」部分が長すぎて挫折した。しかも、マクロとかなりかぶるため、なんとなくやってみたら案外当たる、ということで気を抜いてしまいあまり勉強しなかった科目である。『1問1答 大卒公務員の過去問 財政学』(三修社)で覚えたらなんとかなりそうな箇所(公債の負担など)だけは何回か繰り返したり、「覚えることノート」(イエロー本でいう「記憶ノート」)に書いて何度も読み返したりして、試験までに頭に入れようとした。経済事情は時事の勉強をすることで代えた。

○教養論文
 教養論文は振り返ってみるとほとんど対策はできていない、といっていい。ただ、いくつかの教材に触れて、とりあえずいろんなものに対応できるように最低限の準備はした。

 まず、一番困ったのは「どんなことを書けばいいのか」ということであった。この疑問を解消するためには『1週間で書ける!公務員合格作文』(三修社)が役に立った。要するに、「タテマエ」でいいんだな、と思えたことでその後だいぶ助かったように思う。論文の書き方として3段落方式と4段落方式があるようだが、僕は求められている論文の分量を考えた結果、3段階方式を選んだ。ちなみに3段落方式とは、①現状(ここを見た!)→②問題点(ここが頭にきた!)→③解決策(ならばこうしてやる!)、ということである。以前試験を受けた友人に勉強していた時のノートをもらっていたのだが、その時の彼の書き込みが( )内である。こういうイメージを持つことでかなり書きやすくなった。

 また、論点などを覚えたりする前に(同時並行?)、いろんなテーマについて論述するために行政の考え方を身につけることが一番だと考えた。予備校EYE主宰の今村さんは自身のブログの中で、

「論文や面接はどうする?政策について語れないと、1次合格が無駄になる。そこで、社説作戦。社説だけ読む。1コ5分で読む。1分でまとめる。問題点、政策、私見。行政を否定してはダメ。新聞のままでも当然ダメ。なぜなら、公務員試験だから。公務員に採用してもらうために、書くのだししゃべる。」

と書いておられ、(この実行はなかなか難しいが)まず視点を身につけるためにはぜひとも必要なことだと感じた。
 特に「行政を否定してはダメ。新聞のままでも当然ダメ。」の部分。これを頭においてニュースを見る。古舘さんみたいになんかコメントしてみる。でも古舘さんは民間の人で行政じゃないから古舘さんと同じ意見じゃダメ。という感じなら意識することなく対策ができた。また、議論に付き合ってくれる父親とニュースを見ながらいろいろ話し合ってみるのも勉強になった。

 もう一つは、最近よく出ている世間的に注目されている自治体首長の著書を読むこと。彼らは「こうしてやる!」と今まで不満だったことを積極的に改善していこうという考えで動いているわけで、その姿勢・視点はなかなかいい問題解決の事例として非常に参考になる。特に、彼らの本には自分が改革のためにどんなことに取り組んだか、ということがたくさん詰まっているそれを自分の中に取り込んでいくのだ。
 僕は在職中の営業で思い知ったことだが、事例をたくさん知っているということは相手を説得するための有効な材料となる。よそで成功したこと、失敗したことなどを知っていれば、論文を書くときだって面接で政策を聞かれたときだってグループディスカッションで討論の内容に具体性を増して議論を活発化させるときだって役に立った。抽象論は一見かっこよく感じるがどうしても上滑りしていき、深い議論にならない。具体例ならイメージも浮かびやすく考えやすいのである。個人的には、文春新書の『知事が日本を変える』という改革派知事3人の対談形式の本が読みやすくて役に立ったかなと思った。
 
 その他、直接的な論文対策として、一般的な幅広い論点を仕入れるのには『2008年度版 論文試験頻出テーマのまとめ方』(実務教育出版)や、LECの「教養記述マスター」の論点編の冊子をさらっと何回か通読したくらいである。なんとなくでもこれらに載っている答案例を通読しておけば困った時の助けにはなるのではないかと思う。特に大手予備校各社では都庁に特化した模試を実施しており、そこでは当然出そうな論点を出題しておくし、解説の中で重要政策の解説とか他の予想論点などが書いてあり役に立つ。ちなみに、今年の各社の模試の出題などを参考に僕が都庁のために用意した論点は…

・東京都の観光施策
・高齢化
・世界に開かれた東京都の課題
・情報化社会
・東京都の防災対策

 のたった5論点であった。4月に入ってようやく始め、準備不足であった。しかも今年の問題はかすりもしなかった(笑)。
 ただ、一応取り組んでみることでデータがないと書けない論点などに気付くこともでき役には立ったと思う。もしデータを覚えたりするとしたら漫然といろんなデータを覚えるのではなく、絞って覚えるべきだと感じた。例えば、高齢化の問題で言えば、とにかく東京都の高齢化率(06年9月のデータで18.7%)の現状を知らなければかなり苦しい論述になってしまうのでそれだけでも覚えておく。また、もう一歩踏み込んで日本の高齢化率(05年7月のデータで20.5%)も覚えておけば、日本全体に比べて東京都は若干高齢化率が低いということが分かり東京都という地域の独自性を示す格好の材料にもなる。その他の示すべきデータ(高齢者のみの世帯が全世帯中に占める割合など)は正確な数字が分からなくても「増加傾向にある」などという表現で逃げることができるわけである。
 本試験ではこのような曖昧さをもって採点をなんとかやり過ごすことも不可能ではないと感じた。柔軟に対応できる方が予想を外された時にも案外強いと思う。
 
※補足
 いいのか悪いのかは分からないが、僕は「タテマエ」で書けばいいとは思いながらも、自分の意見があるときはそっちの方を書いていた(なのであまりいい点ではなかったと思う…都庁は採点結果が分からないのだが、県庁は悪かった)。
 書く内容はともかく、書き方についてはとにかく論理構成を明確に読みやすい文章を書くということを心がけた。これは、ある方のブログに「『所詮、採点者もほぼド素人です』」と書いてあったのを読み、なるほどたしかに、と思ったからだ。このことは模試の採点などでも如実に表れた。そう大したことを書いたわけでもないがとにかく分かりやすく書いただけのWセミナーの模試では教養論文で全国2位になったのだ。どれだけ内容のないことを書いたかということは本論の最後にデータ編の一部として載せておく。まあ記念である(笑)。
 とにかく、受験者が普通の模試よりも多いはずの本試験の論文で採点者が全員行政のプロでありすべての政策のプロということはまずないだろう。だから、政策についても暗記したりとかじゃなくて大いに間違ってたりしなければ大丈夫なのではないかと思うのである。一言一句プレスリリースや公布のままじゃなくても、かいつまんで要点を書けるくらいの知識があればいいのではないか。そして曖昧なところはそれなりにお茶を濁す。とにかくボロをこちらから出さないのが人に何かを伝える時には一番大事なんじゃないかと思ったのである。

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